2013年2月17日日曜日

父親は思春期の娘とどう向き合うべきか



◇親は船でなく港であるべき

 

■「お」がつく娘に嫌われる父親の行動

「おっぱい大きくなってきたね!」
これを言ったらあうとだと、浜田さんと三村さんがテレビでおっしゃっていました(笑)



…まあ、これは冗談としても、
反抗期の子は生意気な顔をしているくせに
分かってもらいたがりなんです。

自分を理解しようとしない、頭が固い、話を聞かない、
いつも同じことを言う…

そんなお父さんは例外なく嫌われます。

思春期は子どもが大人になるために必要なプロセスです。
だから、他の大人と同様に対等に扱うことを心がけてください。

 

 

■過保護と言うのは親側の問題


「子どもが危なっかしくて心配」といって、過保護に育てようとする親御さんが居ますが、
じつは過保護というのは親御さん自信の不安を反映したもの。

親が自分の不安をコントロールできない過保護と言うのは大人が
「子どもに任せておいたら失敗するのではないか」という親側が自分の不安をコントロールできないがゆえに起こるもので
子どものためでなく、自分のための行為です。



■過干渉=殻に閉じこもる子どもになる


何かにつけてガミガミ言われて育った子どもに形成される世界観は
「人は常に批判するものなんだ」というものになります。
そうすると、やたらと他人を気にして自己防衛的な人間になってしまう。

何を言っても身構えてしまう人って社会人として使えないじゃないですか。

とりあえず素直に自分の言い分を言って、相手の意見を聞くような人に育てたい。


 

■徹底的な味方に


10代の心の病気は多い。
特にイジメが原因で病気になる子は本当に多い。

基本的に、急に成績が落ちたり素行不良になるケースでは
思春期鬱の可能性が高い。

うつ病の気がある子はやたらとメールを気にします。
ケータイを握り締めてメールが着たらすぐに返信するような子は見た目を気にしすぎるタイプで
どこかしらで傷つけられた体験があり、他人に対する怖さを感じていることが多い。

服装でも、やたら人目を気にします。

そういう子に「人の目など気にするな」というと
さらに傷つけることになる。





■いじめられている私=両親に申し訳ない


心に傷を受けている子は
自分の価値が低いと思っています。

自尊心が傷ついている子にとっては毎日元気に仕事をしているお父さんは、まぶしい存在で
「こんな子を持って失敗したと思ってるんだろうな」くらいに
考えているんです。

自分なんかの気持ちがわかるはずないと
思っている父親が「わかるよ、子どもの頃はお父さんもこうだった」などと言ってくれると嬉しいんです。


受け入れて共感してやる一方で
その子の持つ歪んだ世界観は時どく修正してあげたほうが良い。

「みんな人の嫌なところばかりを見ていると思っているだろうけど
 世の中は意外とそんなことないよ」とか。
いじめを受けている場合にも
あの厳しい環境に居れば誰でもそう思うようになるといってあげることで
自尊心が回復するんです。

 


■友達親子のツケは10年後に


友達親子の多くは
子離れしたくない親が子どもに媚びるケースがおおい。
ただ、親が不安定になるのを恐れて子どもが媚びているケースもある。
(子どもが親の面倒を見ている典型)

母娘の関係が悪いせいで
父娘の関係がよいということもあります。

いずれにしても、友達親子は10年後にツケがくると考えた方がいいでしょう。
娘は健康な大人になれない可能性が高い。
父親べったりのせいで同世代の男じゃ物足りなくなっている人が居ます。
父の方がお金もあるし物も知っているから当然なのですが
同世代の男に興味が持てなくなるというのは問題です。








(週刊ダイヤモンド 2012/3/24)より抽出

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