2013年1月6日日曜日

過保護が本当に意味するところ



過保護=(自分達にとって都合の)良い子を作る


◇過保護は子育てを楽にするため!?

過保護は親が自分の不安をコントロールしきれていない状態
だとすると、過保護にするのは子供のためというよりは
「親がコントロールし易い子供」を作ること=「良い子でいなさい!」ということを
暗に伝えている事
になるのではないだろうか?
そして、”良い子”にしていることで親は誉めてくれるから、親に誉めてもらうために、
”良い子”として育っていくと、「相手に管理されるための人生」が徐々に固まってきて、
なぜか息苦しく感じる子供が出来上がってしまうので無いだろうか。


 

■母親の世界に閉じ込められる??

大人になったとき、ストレスにさらされたとき、
人間関係に悩んだとき、
仕事がうまくいかなくなったとき、そんなときにどう行動するかという基礎は
その人の育つ過程・環境の中で育まれまる。

たとえば、
問題にぶつかったときに、どう乗り越えるかを子どもが学ぶ前に
母親が問題を取り除けてしまう。
子どもがストレスを抱える前に
ストレスの少ない環境を母親が整えてあげる。

こんなことが繰り返されると
子どもの精神的成長は止まってしまう。
問題にぶつかったとき、どう対処すればいいか…
その能力を身に付けないまま大人になってしまうと
何かあったときに他者に責任を転嫁してしまいがちになってしまう。

小さな子どもは一緒に居る母親の心理状態に用意に影響を受ける。
母親が心理的に安定していれば小さな子どもも心理的に落ち着いている。
母親が心理的に不安定だと心理的に落ち着かなくてぐずりだす。

そして、満足している子どもほど、母親の心理状態の影響を受ける度合いが少ない。

 

■過保護といい子は要注意


過保護というのは、大人が先回りして「正解」を教えてあげたり、
代わりにやってあげたりすることを言う。
これは子どものためにやっているように見えますが、
実際は、大人が「子どもに任せておいたら失敗するのではないか」という
自分の不安をコントロールできない結果として起こっているものなのだ。

子どもが自尊心を豊かに育てていくためには
きちんと試行錯誤をすることが必要。
試行錯誤をしないと、自分にそれなりの自信を持てるようになれない。
ヨチヨチ歩きの子どもに対して、
転んだらかわそうだから、と転ぶ前にいつも抱っこしていたら、
いつまでたっても歩き方を覚えないし、
転ぶのを避けるための筋力もつかない。



心の成長も一緒です。



傷ついたらかわいそうだから、と傷つく前にいつも「正解」を与えてばかりいたら、
強い心は育たない。
挫折に弱い、自尊心の低い人間になってしまう。


過保護にせずに試行錯誤できる空間を作ってあげると言うのは
大人自身の不安をコントロールすることでもある。

親がどれほど不安か?を基準に介入するのではなく
介入が子供にとってどれほど必要か?を判断の基準に。

 

■良い子というのは曲者

良い子というのはあくまでも大人から見たときの”良い子”(=コントロールし易い人間)であり、
子供の側からみれば、試行錯誤をすることも出来なかった、ということなのです。

まんまと器の小さい大人の犠牲になってを育てる機会を奪われてしまうのだ

子供の試行錯誤、自己を確立するための挑戦の結果、失敗をしたときに、
その尻拭いをする能力が無い、あるいはそれが面倒だからといって、
子供をコントロールしてしまうのは、それは、子育てではなく、単に大人側が己の未熟さに目を伏せえているだけであって、
”子どもな大人”に育てられた子供はどうなってしまうのだろうか…

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