2012年12月3日月曜日

ワムのラストクリスマスは、楽しいクリスマスソング??



◇空気(雰囲気)を好む日本人。


あるラジオ番組を聴いていて、「好きなクリスマスソングの一位は?」というメッセージテーマだった。
wham!のラストクリスマスが一位だった。

ラストクリスマスが一位になったことを受けて、
「ああ、日本人は空気(雰囲気)が大好きなんだな」と改めて思ったので雑記。

 



■クリスマスが楽しみな人は楽しくなりたいはず


ラストクリスマスは失恋の曲。
少なくともクリスマスを楽しもうとしている人たちは、クリスマスを楽しく(ラブラブ・夢のような一日)過ごしたい人たちであるはずで、
決して失恋の曲で盛り上がりたいなどとは思っていないはずだ。

なのに、ちょっと悲しい曲調で届かない思いをグチグチ言っている男性の女々しい独白の楽曲を1位に選んでいる。
いかに日本人が雰囲気→「クリスマスによく流れている曲=クリスマスを楽しくしてくれる楽曲」で物事を選んでいる種族なのかがよくわかる。

クリスマスソングを終日流しているようなお店でB'zの「いつかのメリークリスマス」が30分に1回、流れてきたら、なーんか売り上げが落ちそうじゃないですか?
だけど、wham!のラストクリスマスは、マライヤやユーミンに混ざって、永遠リピートされている。「you gave it away(T_T)」って嘆いているのに…これは「いつまでも手をつないでいられるような気がした(T_T)」と
嘆いている内容は同じであるはずなのに、ラストクリスマスは”楽しいクリスマスソング”として認知・活用されている。


■結婚式で過去の恋人への思いを告白する日本人


日本人は内容より空気(雰囲気)を非常に重んじる種族である(あるいは英語のリスニング能力が低いだけともいえるかもしれないが)と思っていて、
たとえば、他に、映画ボディーガードの主題歌、ホイットニーのI Will Always Love Youを結婚式の入退場で使っているカップルが多いと聴いたときは吹いた。


「(社会的立場あるいは感情のすれ違いばかりで)あなたの人生に邪魔だと思うから身を引くわ」と嘆いている女性の歌詞なのに、
結婚式と言う形式上、もっとも愛する男性(別に異性愛だけを肯定するわけではないがここではわかりやすく異性愛にしておく)と一緒に居る場所で
本当に好きな男性の事を歌っている(≒不倫)歌を入退場に使っているなんて、正気の沙汰とは思えない。

これも、歌詞の内容よりも、「男性が女性を守り愛し合う映画のシーンの歌だから愛する二人にピッタリ」という空気感によって選ばれているのだと思える。
「不倫を認めてください」という誓いを立てあってるなんてことは、ありえないはずですよね…。

 


■電車内妄想ヤロウと化粧品


ジェームスブラントの「you're beatiful」という曲。
「あなたは美しい」という小学5年生でもわかるサビが印象的なのか、男性が女性に愛をささやいている楽曲にも思える。が、この歌を端的に訳すなら
”電車に中で一瞬目があった彼氏持ちの女性に対して、この出会いは運命だよね!僕達は愛し合う運命なんだ!!”って妄想している歌だと僕は捉えていて、
「あなたは美しい!」という部分だけを抽出して化粧品のCMやら恋愛の盛り上げるシーンのBGMで使われているのは、なんだか、
いかにも空気感に酔う日本人受けと狙った販促だなぁーと思ってしまう。

 


■空気感に人生を預けるの、やめませんか??


空気感に流されたり、空気を読む事ばかり気にしてオドオドしていきていると、その局面は乗り切れても、最終的には、
何にも手に入らないまま、時間だけが過ぎていて、むなしさが蓄積されていくだけのような気がする。


周りの目が気になるから宗教を隠したり、
田舎の空気感で考えると、離婚は絶対に出来ないって理不尽な夫に耐えて身体を壊すようなことになったり、
放射能を怖い!って拒絶反応だけをして、放射能の本当の危険度とか、原発なくしたら金持ちしか冬に温かな温水を使えない状況になったり…



もっと、物事の本質に目を向けていかないと、耳障りの良いことを言って自分の欲望を達成しようとしている大人たちに搾取されるだけの人生になってしまうような気がしていて、
そういう風に、何か、目の前の都合の良い事実を信じ込むために視野を狭くするのはやめましょう。
大損してしまうってことだ。

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