2012年11月23日金曜日

「ノリ」を構成している子供たちの感情により添うのが大人の仕事



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大阪市北区で10月中旬、ホームレスの男性5人が相次いで襲われ、富松国春(くにはる)さん(67)が死亡した事件で、大阪府警は22日、いずれも大阪市内の16~17歳の少年4人を殺人容疑で逮捕した。

少年4人は無職の16歳と17歳、鉄筋工(16)、飲食店員(16)で、中学時代の同級生。「ノリでやった」「ストレス発散」「おもしろ半分」などと話しているが、「殺すつもりはなかった」と容疑を否認している。
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(via  http://nico.ms/nw438280



 

 

◇自分では対処しきれない感情→行動化(感情を行動で発散する)


■「ノリ」を解きほぐして内観させないと悲劇は起き続ける

「ノリ」を構成しているのは、どんな感情だったのか。どんな考え方だったのか。自分のマイナスの感情やストレスをどうやって発散していたのか。その発散法を教えた人たちは正しいことを教えてきたのか。
子供が持つ「モヤモヤした感情」に、しっかりと名前を付けてあげて、感情と向き合う手伝いをするのが大人の義務であるはずだ。
そうしないと、ただ、罰を受けて少年院だか服役をしたところで、この子供たちの人間的な豊かさは全く育たず、結局また同じような感情を持ったときに、同じように弱者にぶつけることでしか解消する方法がわからずに犠牲者が出てしまうかもしれない。

 

■「行き場の無い感情「は大人でも苦しむのだから…


子供が友達に暴力を振るったりするのは、けっして「ノリ」だなんて、大人が便利に使う言葉になんか収まらないはずだ。
行き場の無い感情の処理の仕方がわからなくて、自分のネガティビティを、自分よりも弱い対象物にぶつけることでしか発散できないっていうちゃんとした動機がある。
子供の未熟な精神性では、自分の感情を内部だけで処理する能力は、まだ育っていない。
だから、安易に外に出して発散しようとする。
コレは別に子供が弱いと言うわけではなく、成長の過程で、徐々に内部で処理する能力を養っていけばいいだけで、
問題なのは、大人たちが、そういう子供の行き場の無い感情を見逃したり、行き場の無い感情の存在を子供たち自身に気づかせるように導いていないのがいけない。


■感情に気づかせ、整理する力を育てられる環境を大人が与えて欲しい


子供たちが自分の感情を自分で把握で器用に成長するためには、大人たちが外から「あなたは、あのとき辛かったんだね。だから、それを暴力で解消しようとしたんだと思うんだけど…」
と、子供たちが自分の感情の存在としっかり向き合える環境を大人は提供するべきなんだ。

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